プログラミングの魔導書 真・最遅レビュー
らんはくん(id:ranha)が最遅レビューを名乗っているので対抗して真・最遅レビューでも書こうかと思います。
出版の概要・購入方法についてはこの記事を読んでいる人なら当然予約済みであるはずなので省略して、個人的にオススメの記事を紹介します。
風とF#とメビウスの輪
のぶひさ先生(id:Nobuhisa)の記事。記事別人気投票とかやったらぶっちぎりでNo.1になるのでは、というくらい素晴らしい記事。テンポのいい文体でF#の魅力を次々に刷りこまれていきます。私はこの記事に感化されてF#を始める気になりました。F#いいかも!*1
D言語の設計とか進化とか
つけ麺おじさん(id:repeatedly)の記事。D言語はコミッタ達の発言を見ていても普及させたいのかさせたくないのか未だによくわからないのですが、どうやら最近はだんだんと安定に近づいて行っているようです。C++とはお互いに影響を与え合っていて、多くの機能が両方で使えるようになっていますが、CTFEやshared等C++には無い非常に便利な機能もあって非常に羨ましい限りです。「C++では進化が遅い!!!」と感じている人はD言語は最も有力な選択肢になると思います*2。
The Door To Dependent Types
きなば先生(Kazuhiro Inaba)の記事。「型」の概念は静的型付言語使用者には特になじみ深いと思いますが、静的に決まるはずの「型」を動的な属性である「値」に依存させようという話。C++erが読むとconstexprを使う時に「Dependent Type欲しい」と譫言のようにつぶやくようになるので要注意*3。菊池先生(id:kikx)の「証明支援系Coqの紹介」と合わせてお読みください。
Boostを使い倒してTwitterクライアントを作る
最後に、私の記事の紹介です。レビュアー様に幾度となく校正をして頂き、何とか衆目に耐えるレベルの記事に仕上がったと思います*4。特に「C++はあまり得意じゃないけど使わざるを得ない」人に読んでいただければ幸いです。ほかの雑誌や連載記事では「作ってみた」系の記事は書きにくいと思いますので、今後もたまにはこのような実践系の記事があるといいなと思います。個人的にはHaskellでGUIとネットワークが絡む(しかもWindowsでも動く)アプリケーションを作る的な記事が読みたいですね*5。
尚、PDF版だけで済ませようとしている人も、著者陣にサインをもらうために書籍版セットでの購入をお勧めいたします*6。
それでは皆様も魔導書と共に快適で楽しいプログラミングライフをお楽しみください。
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